RADIUS №119 Cook Top vol.1

これは、加圧式灯油ランタンの一種である。何も分からないまま衝動買いした “Tilley X246 Porkpie” とは異なり、ランタンを知れば知るほど憧れの存在となっていき、ついに念願叶って入手したという経緯を持つ代物である。すでに過去の企業となってしまったスウェーデンのRadius社が誇る加圧式灯油ランタンの名作中の名作、通称「クックトップ」と呼ばれる軍用ランタンとはコレの事だ。

 

何故に「クックトップ」と呼ばれるのか、それは至って簡単な理由だ。つまり、このランタンのてっぺんで調理が出来るからに他ならない。クックできるトップを持つことから「Cook Top」、そのまんまで誠に申し訳ないが、まぁ、そんな感じだ。

 

ちなみに、このランタンは昔から世界的に人気があり、必然的に高値で取引されてきたが、昨今のアウトドアブームの過熱で更に希少性が高くなり、今では私などが到底手を出せないほどの価格になっているのだとか。

まぁ、当時も清水の舞台から三回は飛び降りなければならないほどの金額だった気もするが。

 

という事から、未使用品で手に入れたランタンに火を入れるのは、滅茶苦茶勇気が必要だった。しかし、使ってなんぼの品物だけに、タンスの肥しとして後生大事に仕舞っておいても仕方がない。そう思い立ち、今度はナイアガラの滝に飛び込むつもりで火を点けた時の状況が上の画像である。

古の灯が長きの眠りから覚める瞬間。この青白い炎は、身が震えるほど美しかった。

 

これもまた骨董品の類なので、例え外観が綺麗だったとしても、いざ火を入れてみた際に点灯しないなんて良くある事だ。当然、私もそれを覚悟したうえで手にしているのだが、この個体は当たりともいうべき状態で、正に絶好調と呼ぶに相応しい優等生ぶりである。

 

シェードと呼ばれる傘を掛けると、また違った雰囲気を楽しめる。どちらかというと、こちらの佇まいのほうが私好みかもしれない。勿論、これは見た目を変えるのが目的ではなく、天井などから吊り下げたときに明かりを下へ反射させる働きをするものなのだ。

 

何とも言えない雰囲気が心を満たしてくれる。キャンプの醍醐味は焚火と仰る方も多い中で、私はランタンの灯こそ魅力なのだと思ったりしている。静寂の闇夜を柔らかい明かりの下で過ごす・・・それだけでウイスキーが何杯飲めることか。私にとっては最高の肴と言える。

 

憧れが現実となり、そして今となっては所有しているのが信じられないような宝物。

出会えたことに感謝しつつ。

何時までも、この灯を眺めていたい。

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Author : Shigeki

 

元来、活動そのものよりも、むしろ道具集めに熱心なタイプの自称アウトドア派であった。最近は体調不良という理由に託け、休日の度に一日中インドアでダラダラしている男がいたとするならば、それは間違いなく私の事である。

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